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Bathroom


 浴室の中は、湯気に満ちていた。白くけぶる狭い浴室で、私はぼんやりと考えを巡らせていた。湯気に当たったのか、思考はろくに定まらない。重い腕を伸ばし、私は曇った鏡を掌で拭った。隠れていた私がはっきりと見えてくる。そして、私の口からうわ言のように声が漏れた。

 ――どうして、こんなことになってしまったのだろう。

 私は、

  A.天井を仰いで溜め息を吐いた。
  B.睨みつけるようにドアを見た。



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